横田屋本店のホヤ珍味の中でも、少し変わった歴史をもつ商品が
「ほや塩辛」と「復刻ほや塩辛」の塩辛きょうだいです。
初めて「ほや塩辛」が誕生したのは昭和48年。
冷凍・冷蔵技術が未熟な時代、
旬の短いホヤを一年中食べられるようにと焼酎に漬けて塩辛にしたところ、
横田屋本店の密かな人気商品となりました。
時は流れ平成の終わり、
道の駅や高速道路のSAなどドライバーが立ち寄る店舗での販売計画が持ち上がると、
原料に焼酎を使用することによる「アルコール度数」が課題になりました。
そこでアルコールを飛ばした煮切り酒を使ったレシピに変更し、2019年にリニューアル。
気仙沼の地酒を使った風味の良さと、生に近いフレッシュな味わいは、塩辛のファン層を広げてくれました。
ところが、もともとの塩辛が商品棚から消えたことに戸惑ったお客様から
「前の塩辛が食べたい」「あの味が忘れられない」という声が続々寄せられたのです。
ありがたいご要望に背中を押され、昔のレシピ通り復活させたのが「復刻ほや塩辛」です。
現在は2種類の塩辛が仲良く店頭に並びます。
「どっちがおすすめ?」と聞かれたときは
初めてのお客様やお土産にされるなら迷わず「ほや塩辛」を、
相当なホヤ好きを自認する方であれば「復刻ほや塩辛」をおすすめしています。
そう、正直なところ復刻版はクセも苦味も容赦ない、かなり“通好み”のお味でございます。
横田屋本店店舗及びオンラインショップでは、こちらの2種のほや塩辛以外にも個性が光るほや加工品を取り揃えております。ぜひお試しください。
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